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例えば、日本国内でも地方と東京では平均的な家賃が異なるように、アメリカでも都市部と郊外で宿舎にかかる費用に違いがあります。アパートを借りて一人暮らしをする学生と、ホームステイや学生寮などを利用する学生とでも、金額に大きな差が出てきます。
また、毎年少しずつインフレが起こっていることも費用が上昇している要因のひとつ。例えばアメリカの場合は毎年3〜5%ほど大学の授業料を含め、全体の物価が上がっています。現地の人から見ると、給与水準も上昇するので影響はわずかでも、日本円に換算すると、円安の影響もあり2〜3倍に膨れ上がっている項目もあります。 -
留学をする学生が一般的に多く利用するのはホームステイと学生寮。学生寮は設備や周辺環境、1部屋あたりの人数によって居住費が違います。アメリカの学生寮ではほとんどの学生がミールプランと呼ばれる学食で食事サポートを利用するため、追加費用として1学期あたり1,500〜2,000$程度(日本円で約20〜30万円)* かかることが多く、その結果トータルの費用が高くなってしまうケースが多いです。一方、ホームステイは同じエリアであればほとんどの家庭が同等の金額で留学生を受け入れており、食事もその家庭で一緒にとることが多いため、学生寮に比べるとトータルの費用が高くなりづらい傾向があります。ただし、学生寮、ホームステイには金額以外のメリット・デメリットも多くあります。それぞれの環境を確認し、自分の理想に合った滞在方法を選んでください。 ※2024年1月現在
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多くの大学で設置されている「交換留学」は、学生交換協定を締結している海外の協定校に学生を派遣し、その大学から留学生を受け入れる留学制度です。自分が在籍している日本国内の大学へ学費を納めていれば、留学先大学への学費を追加で払う必要はなく、留学費用を大幅に削減することができます。
ただし、派遣元の大学によって留学できる協定校や派遣人数に制限があり、成績や語学力など利用するための条件が定められています。「大学生になったら留学したい」と考えているのであれば、志望する大学の協定校や条件をきちんと確認しておきましょう! -
日本学生支援機構の海外留学向けの奨学金の中には給付型のものがあり、一定の資格・要件を満たす学生を支援しています。日本学生支援機構は海外留学を考える方向けのポータルサイトを運営しており、そこで海外留学向けの奨学金制度を検索することができるため、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
また、あまり知られていないのですが、多くの地方自治体では「海外に留学したい」という学生を送り出すための給付型奨学金や留学プログラムを用意しています。まずは自分の出身地や、在籍している学校のある都道府県に問い合わせてみることもおすすめです! 海外留学情報サイト
(日本学生支援機構(JASSO)) 海外留学奨学金パンフレット
(日本学生支援機構(JASSO)) -
留学をして語学力向上はもちろん、異文化での生活、文化のすべてを通じて日本という国を外から見ることで、日本で当たり前だと思っていることを改めて意味づけしたり、疑問を持ったりするきっかけができます。留学を通してさまざまな慣習や価値観を知ることでものの見方の幅が広がり、人間力が豊かになります。それは日本にとどまっていては得られない経験であり、お金に変えられない大きな価値があります。
ひとことで留学と言っても、さまざまな方法や制度、奨学金などがあります。ひとつの情報だけで判断して諦めてしまうのではなく、活用できるものはないか、まずはしっかり調べることが重要です!